第1章 烏野高校
「はぁ。くそ、なんでよぉ。なんでこんな田舎に…」
今日は私の入学する高校、『烏野高校』の入学式。
勿論、慌てん坊でパンをくわえて行くこともなければ、
角でイケメンの男の子とドーンなんてありもしない。
そそれより問題なのが…。
ここが田舎過ぎること。
よくテレビで見るショッピングセンターや、ましてや、
コンビニもない。
ドーンっ
えっ、なにまさか運命の出逢いじゃ…!!
近所のおばさん「あっ、ごめんねぇ、大丈夫かい?」
「はい、だっ大丈夫です!」
なんて、有るわけがない。
~入学式~
生徒会長「私は、この学校を風紀のよい、そして一人一人が自覚を持ち、一人一人が輝いて過ごせるような学校にしたいと思います――――」
ざーんねん、生徒会長。輝きたいって思ってんのはきっと、あなただけだよ。
はぁ。早く終わんないかな…
ってあの教頭ヅラ!?うっわうける!!
などと下らないことを考えながら私は入学式という苦痛でしかない儀式を耐えきった。
「一年三組か。」
クラスは一年三組。
きっと、めっちゃ静かなんだろうな。
がらがらがらっ
シーン
思った通り。
席は、うわっど真ん中っ、名前順にしろよ!
隣は、うわっ柄悪っ。
影山「なにじろじろ見てんだ?」
「いっいやぁ?別に?おとなりさんによろしくしようとしただけ。」
影山「名前は?」
「聞かなくても、机を見ればわかるでしょ。
アホなのあんた?」
影山「あぁ?こっちが名前聞いてやったっつーのに。」
「はぁ?別に頼んでません!」
はぁ。入学早々なんなの。少女漫画にありがちだけどあの世界の子達は、ここからどうやって恋に落ちるんだろう…。