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サディスト プレイ

第2章 始まり




一週間後、今日は莉菜が休んでいるので、一人で保健室に入り体育の授業を眺めていた。


そして、秀真先輩がいないことに気づく。

今日は休みか、と考える。

「先生怪我したー!」

『!!』

勢い良く入ってきたのは秀真先輩、足に擦り傷をしていた。

莉菜、残念だね...泪はふと笑う。

「あれ?先生は?」

『今日は居ないです。』

ふーん、とだけ言うと秀真先輩がこちらに近づいてくる。


ドクンドクンと心臓が鳴る。

「君、名前は?」

爽やかな笑顔で問いかける、近くで見るとやはり格好いい。

『.....佐久間 泪です。』

「佐久間さん、腕の手当てしてくんない?」

顔の前で両手を合わせてお願いしてくる。

『いいですよ。』

そう言って秀真先輩の向かい側に座り、手当てを始める。


「佐久間さんって彼氏いるの?」

『いないです。』

「え?可愛いのに?」

『そんな事ないです。』

秀真先輩の驚いた表情も気にせず、私は軽く流す。

「じゃあ俺がなっていい?」

『え?』

顔をあげると優しい笑みを浮かべる彼。

「俺、ずっと佐久間さんのこと見てたんだけど...」

思い当たる節は今まで何度かあった。

「俺と付き合って下さい。」

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