第41章 伝えたかった思い。
私は帝光中から飛び出した。
もう、過去には戻らない。
後悔もしない。
ここで過ごした3年間。
私は無駄にはしない。
それは私自身の残した軌跡だから。
誠凛の体育館へ足を運ぶ。
そこには黒子くんの姿があった。
いるとわかっていた気がする。
走り疲れて上がった息を整える。
るり「黒子くん!」
黒子「神谷さん?」
るり「私、わかったんだ!例え何があっても自分の好きに生きる!だって私の人生は私だけのものだもんね!」
黒子「…はい。」
るり「今日は絶対に負けないで。私を助けて!これは命令だよ!黒子くん!」
黒子「…承知しました。」
二人で目を合わせてニッと笑う。
火神「おいおい、お前を助けるのは黒子だけじゃねーぞ!」
ふと背後からの声に振り返る。
るり「火神くん!」
火神「ぜってぇー負けねぇ。安心しろ。」
るり「うん!」
きっと火神くんと黒子くんが出会った瞬間から
何かが変わったんだって私は思う。
この二人が居れば…
運命だって変えられる。