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COLORS☆黒子のバスケ

第40章 理不尽な願い。


家へと向かう足は重かった。
嫌な予感しかしなかったから。

父は私に対して無関心だ。

正確に言うと、
無関心になった。

私が小学生の頃までは
父と会話する機会は少しだがあった。

それに、家にだって毎日帰ってきていた。

優しい父だった。

しかし、
小学校を卒業し、
新しい家に引っ越す少し前程から

父は家に居る時間が減った。
仕事が忙しくなったのだ。

当然ながら会話も減った。

それでも、
父は忙しいだけで、
また仕事が落ち着けば私にかまってくれる。
私を嫌いになったわけじゃない。
私を…愛していてくれている。

そう信じていた。



期待は裏切られた。



私が事故にあったあの日。


父は仕事を理由に私の所へ顔を出す事はなかった。


入院中も一度も
父が病院を訪れる事はなかった。


恐らく父は
私を愛してなどいない。




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