第1章 誠凛高校入学!
4月、桜咲く並木道、清々しい風。
私、神谷るりは本日、誠凛高校に入学します!!
誠凛高校は去年できたばかりの新設校だ。
知り合いは一切いないこの学校。
不安と期待でいっぱいいっぱい。
「わぁ!やっぱ新設校はきれいだなぁー」
新しい母校となる学校はなんだかキラキラして見えた。
"ポンッ"
「よっし!にゅうがーく!」
たった今、誠凛高校に一歩を踏み入れた。
キラキラしていた門をくぐった先。
そこにあったのは・・・・
「彼女かわいいねぇ!サッカー部でマネージャーやらない?」
「いや、サッカーより野球部のマネージャーに!」
「いやいや!ラグビー部の!」
「アメフト部のマネージャーだろぉ!」
"ワラワラ"
「え!?ちょ!?えぇぇぇ!?」
全く前に進めないほどの部活勧誘だった!!
~30分後~
やっとの思いで到着した教室。
「あぁ…疲れた…。遅刻するかと思った…。」
黒板に貼ってある座席表で席を確認し、席につく。
「うーんと…あ!ここだ!」
荷物を置き、ほっと一息。
そういえば隣の席は『火神くん』って男の子だった。
まだ来てないみたいだけど…
どんな子なんだろ。
こういう入学式とかって
ちょっと運命の出会い的なのを期待してしまう。
まぁ、大抵の場合、
裏切られるんだけど…。
今回こそは!と思ってしまう。
今回こそは・・・??