第1章 謎の少女
ある日の天気は、晴れだった。
その次の日も、晴れだった。
雨が来ることは一度もなかった…。
1日たりとも雨はふらない。
……あれっ?なんで"晴れ"がわかるんだろう?
ここにはなにもない。なにひとつない。
なにも感じる必要はない。
ここは真っ白。私は主。この小さな世界のあるじ。この、呪われた目の持ち主。
"晴れ"なんてものは存在しない。
私がそれを、選んだから……
知っていいものはただ一つ、
私の、
みんなの、
メカクシ団の、思い出だけ…
……あの日の天気も"晴れ"だったっけ?
結局私は、雨を見ることがなく終わったんだっけ?
…あぁ、もうなんだか…どーでもいーや