第4章 弟の束縛~帰宅の恐怖~
もしかして…
ようくん?じゃないよね?
でもこっちに向かってきてる
うちは立ち止まった
近付いてきた人は…ようくんだ。
「なにしてたの?」
「え?いや、友達の家に泊まってた。よ?」
「は?その友達って陵ってやつだろ?」
「…」
「だめだな、もう家から出さねえ。
こっちこいよ。」
腕を引っ張られ
家のなかに連れてかれた
「痛いからやめてよ…」
どうしよう、ほんとにはじまったよ
「ざけんな。じぶんがわりーのによ」
「な、なんで?とまっちゃだめなの?」
「うん、だめ」
はあ?!ふざけないでよ。
「なにそれ…ようくんがきめることないでしょ」
「はい、もうこの家から出さない
誰も部屋に上がらせない」
LINEって音がスマホからなった
あ…陵だよ…多分。
ようくんきづいてないみたい…
「じゃ、ちょい料理してくるからこっからでんじゃねーよ?」