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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第55章 告げられる想い、壊れていく心 ※


どれほどの時間が経ったのか、わからない。
あまりにも静かすぎた。

は、うっすらと目を開ける。

起き上がろうとして、右手に温もりを感じた。
そして、すぐ近くに、もう2つ。

「……ぅ……っ」

痛みで、声が歪む。
身体を起こした瞬間、世界が軋んだ。

同時に、ジーニストも気づき、ゆっくりと身体を起こし、の傍まで行く。

ジ「……大丈夫……なのか……」

「維……さん……」

その姿を見て、言葉が詰まる。
ボロボロだった。

「……ひどい……怪我……」

反射的に、力を込めようとした。

――治さなきゃ。

その瞬間、横を見た。

「……焦凍……?」

大火傷を負った、ボロボロの轟の隣。

「……勝……己……?」

息が、止まった。
爆豪の腹部には、穴が開いていた。
血の色すら、もう認識できない。

「か……かつ……き……」

声が震える。
喉が、潰れる。

ジ「……一旦、落ち着け」

には何も聞こえない。

そして、右側。
いつの間にか握られていた、この手。

何度も救われた。
何度も支えられた。

相澤。




――その、足が。




片方、なかった。



「……っっ……!!」

音にならない悲鳴。

「な……ん……で……」

呼吸が、崩れる。

「……しょ……た……さん……」

肺がきしみ、酸素が入ってこない。
息の仕方が、わからない。
考えが、繋がらない。

ただ一つ、はっきりと理解した。
――全部、私のせいだ。

血も、力も、この戦場も。

「……っ……っは……ぁ……」

呼吸が、できない。
酸素が、拒絶される。
視界が、暗くなる。

ジ「!!!」

必死に呼ばれているのに、声は遠い。
焦点は合わず、胸は上下せず。
このままでは、終わる。

そう判断したジーニストは、一瞬だけ迷い、

ジ「……すまない」


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