第50章 揺らぐ静寂、寄り添う想い ※
またしても、かつて自分がに向けて言った言葉がそっくり返ってきたようで、胸の奥が強く揺れる。
まるで、自分の弱さまで許されてしまったみたいで。
息が浅くなり、視線をそらすことすらできない。
押し殺していた感情が、静かに、けれど確実にあふれ出そうになる。
逃げたくない。
でも、隠してもいられない。
だから。
ただ、ゆっくりと腕が伸びてきて、の腰に触れた。
ほんの、かすかな触れ方。
だけど、逃げ道がないほど確かな温度。
触れている手に力が入る。
それは“抱き寄せたいのを堪えている手”だった。
はそっと相澤の胸に手を置く。
その瞬間、相澤の呼吸が一度止まった。
目が合う。
近すぎる距離。
互いの吐息が混ざりあうほどの。
相「……」
「…消太さん」
名前を呼び合うたび、限界線が揺らいだ。
どちらからともなく、心の壁が崩れていく。
相澤の大きな手が、迷うように、でも確かに の頬へ添えられる。
その仕草に、どれほどの想いが詰まっているのか。
触れられた頬が熱くなる。
やがて、額が触れた。
吸い寄せられるように呼吸が重なり、静かに交わっていく。
理性と衝動の境界がわからなくなるほど近くて、誰が先に動いたのかも曖昧なまま、唇が触れた。
柔らかくて、求め合うようで、長く押し殺してきた気持ちが静かにほどけていくようなキスだった。
「んっ…、はぁっ、ん…」
息が、唾液が、想いが混ざり合う。
相澤はの服を優しく剥ぎながら、相澤の唇が全身に優しく落ちる。
相「……………、…」
何度も何度も名前を呼ぶ。
まるで、そこに居ることを確認するみたいに。
一糸まとわぬ姿になった2人はまたお互いを求め合って唇と肌を合わせる。
相澤の唇が触れる度、ぴくりと反応してしまう。
どこを触れられても、気持ちよさが体を駆け巡る。
「あぁっ…、はぁ…ん…」