第3章 亜希の過去
ある日***
俺たちが中庭に散歩しに行って、
病室に帰ってきたら、
亜希のベットに…北斗が腰掛けてた
「北斗…!?」
亜希はビックリしたようで、
その場で立ちすくんでいた
「亜希…ハルト先輩!?
… なんでここにいるんですか?」
「なんでって…亜希と同室なんだよ」
って言ってもまだ納得してないような顔で、
北斗は亜希を見つめてた…
確か…この2人は…
友達に戻れない仲とか…
「たかはしさーん。
204号室の高橋ハルトさん。
検査があるので、カウンター前までおこしください」
放送がなった。
やべぇ…行かなきゃ…
「亜希…俺…行くな。」
「うん…」
彼女のこんなにも悲しい顔は、
初めて見た。
助けを求めているような…
でも彼女は、
「いってらっしゃい。」
と…また、つくり笑いを俺に向けた。
「あぁ…」
そう言って俺は出ていった。