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ツンデレ王子と腹黒王子

第9章 素直に


杉山の言葉がよみがえる。


『隼人先輩に近づかないでください』


俺はバイトしてる弱味を握られている。

だから、それをばらされないように、こいつに本当の事を話してもよかったんだ。

でも何故か俺は、言わなかった。


「別に…」


そう呟いた俺を見て、もう一度ため息をつく。

そしてぐいっと顔を近づけた。


「俺に近づくな、とでも言われた?」

「そんなこと……んっ!?」


言葉を遮るように口づけられ、舌を入れられる。

俺のと絡められ、次第に息があがっていく。


「ん…ぅ、ふぁ…」


しばらくしてから唇を離し、互いに肩で息をした。


「貴夜、俺は、あいつとは何ともないよ。あいつは俺のこと好きみたいだけど、俺が好きなのは貴夜だから」


安心させるような声色で言う野木。

こいつ、杉山の気持ちに気付いてたのか。


「お前もさ、俺が好きなんだろ?」


その言葉に、ドクンと胸が鳴った。


「そ、そんなわけねぇじゃん。俺はお前が、嫌いだ…」

「じゃあちゃんと俺の顔見て言えよ」


チラリと野木を見る。

その表情は真剣そのもので、思わず狼狽えた。


「ほら、早く」


耳元でそう呟かれ、びくりと反応する。

そして耳を甘噛みされた。


「ぁっ…俺、は…お前が……ぅあっ!」


野木は俺の前を触り、いじり始める。


「やめ…ここ、外…ぁ!」


足に力が入らない。

今は野木に支えられる形となっている。

だから身動きなんてとれない。

野木は俺のベルトを緩め中に手を入れ直接触れ激しく手を動かす。


「は、あっ…ん…や、もう…っ」


俺はそのまま達した。
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