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Sweet Love* Part2

第4章 *××な彼とデートしたら*〜黒子、高尾、笠松〜


「黒子くんっ!」

「は…はい、何ですか…?」

ザワザワという音が絶えないこの場所は、デパート。

今日は部活もお休みという事で、彼氏の黒子くんとここに来たんだけど…。

「大丈夫!?何かすごい顔色悪いけど…」

「すいません…。こういう場所は慣れてなくて…。」

人波に流されてしまいそうなその姿を見失わないようにしつつ、休める場所を探す。

「あ、あそこにベンチあるよ!ちょっと休…っていない!?」

見失わないようにしてたはずなのに、目を離したその一瞬に、黒子くんは消えていた。

彼特有の影の薄さのせいかとも思ったけど、いくら名前を呼んでも返事はない。

「はぁ…困ったなぁ。」

とにかく、黒子くんを探して歩いていたらすれ違いになる可能性が高いし、黒子くんはこのベンチを見つけたら真っ先に来るだろう。

お互いが動くよりもそっちの方がいいと判断し、私は一人ベンチに座った。

電話を掛けてみるけど、この人混みの中では気付かないのか、応答はない。

「やっぱり来るべきじゃなかったかなぁ…」

元々ここに来る事を提案したのは黒子くんだった。

前にも同じように黒子くんが迷ってしまい何も出来なかったので、今度こそは、というのが理由らしい。

でも、私はそれに賛成した事を早くも後悔していた。
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