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美しき銀の刃

第3章 己の中の魂


「姉さんも食べてくだせえ。」
「ああ、うん。」

私は自分の料理を食べる。

真撰組のみんなは、私ともあんなに仲良くしてくれるし、嫌いなんかじゃない。

銀時とも、よくケンカ相手になってくれてるし……。

って、あ、あ、ああ!!!

私は勢いよく立ち上がる。

「?姉さん、どうかしやしたか?」
「私、帰らなきゃ。」

総悟は「ええ〜?!」と言った。

「いや、神楽に、明日には帰るって言ったもの。」

すると、総悟は不機嫌な顔をする。

「チャイナのために帰るんですかい?」
「……仲直りしたいし。」

まあそれはそうかと言いたげに、総悟はため息をついた。

「ごめんね、また遊びにくるよ。」
「じゃあ、送っていきまさあ。」

総悟は立ち上がって、屯所の入口まで連れていく。

そのまま屯所をでようとするので、私は引き止めた。

「総悟?一人で帰れるわよ。」
「危険でさあ。」
「いや、かぶき町なんだから、心配しなくても……。」
「変な輩に絡まれたりしたら嫌でさあ。」

少し口を尖らせて話す総悟は、あの『沖田総悟』とは思えないほど可愛らしい。

だけど。

「……心配しないで、私もそんなに弱くないから。それに、総悟は仕事があるじゃない。ね?」

まだ納得のいっていないという顔は、本当に神楽にそっくりだ。

「………わかりやした、気をつけてくだせえ。」

私は手を振ると、屯所の門から出た。

~沖田SIDE~

「………おい、山崎。」
「は、はいぃっ!!」

俺は山崎にあることを命令した。

「………姉さんを万事屋に着くまで、後ろからつけて守っとけ。」
「あんたどんだけ心配性なんだよー!?」

俺は刀を引き抜き、山崎の首に。

「……返事は?」
「は……、はい……。」
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