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美しき銀の刃

第1章 追憶


「うわあああああああ!」

また誰かの叫び声。

「死にたくない…。」

そんな嘆きの声が聞こえる。

周りには屍だけ。

進んでも進んでも赤い血と、死んでいった仲間たちの屍。

そんななかで、雨にうたれながら一人、この曇天を眺める男がいた。

いいや、一人じゃない。

周りには同じようなことをしている奴らが三人もいた。

…私もそうしていた。

もういやだったのだ。

仲間が毎日毎日死んでいく。

悲しんでいる暇も、感情もない。

慣れてしまった自分が怖い。

それでも。

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