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All is Dream Box【春パワー全開】*短編集

第5章 さな/【テニスの王子様】桜色ブルーム:一章 提案




「いいんじゃない?花見。」

テンションを上げて提案してきた菊さんに乗ったのは意外にも不二君だった。

「練習を午前で切り上げてさ、各々で昼食を持ち寄って集合しようよ。」
「おお〜さっすが不二ぃ!ナイス提案!」
「なんスか、なんスか?花見っスか?」

桃ちんも話に加わってきた。

「わかった、わかった。じゃあ、14時にまたここに集合しよう。」

ん〜お花見ならおにぎりとか唐揚げとか皆で分け合えるものが良いよね。
まぁ、漫画のヒロインみたいに"手作りです〜"とかそんな可愛いこと言ってられないから、バスで最寄りのデパートとコンビニに行って買い漁ることにした。



そんなこんなで14時。
青学レギュラー陣でのお花見が始まった。

「すっげぇ!タカさん!ちらし寿司じゃん!」
「いやー親父に言ったら残り物で作ってくれてさ〜。」

それぞれ持ち寄ったものを広げる。
海堂君や手塚君は本格的なお弁当を持ってきてくれている。
ん…この、私の女子力の低さが露見されている感じ。しょうがない。

「い、乾…何で、その野菜汁を…。」
「ん?いや、せっかくの花見だからな。桜を見ながら…風情があって良いだろ?」
「「よくねーよ!!」」

すると誰かがやって来た。
小柄で帽子を被った男の子。

「越前君?」
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