• テキストサイズ

お散歩日和―にのあい―

第1章 ・・エピローグ・・








君となら、何時だって


二人で居れば、お散歩日和


雨の日も、風の日も


君が、傍に居てくれたら


毎日が、晴れの日なんだよ


だから二人手を取り合って


行こうよ、今日も





—お散歩日和














「…お時間です、ぼっちゃま」

「……」





パーティーの幕が開く


会場を埋め尽くす、ハイエナ共


“婚約発表”の垂れ幕の前に立つ俺に


驚喜の目が注がれる







(……雅紀)







「本日はお忙しい中お集まり頂き…」





司会の男が、茶番を会場の輩に宣言する


意味の解らない拍手喝采の中、知らない女が気色悪い位に笑顔を振りまいて壇上に上がる







(……帰りたいよ)







「では、お二人の輝かしい未来に…乾杯!」





打算に満ちた笑顔のハイエナ共が、グラスを鳴らす


親父がご機嫌で俺の肩を抱く





「和也、これで何時までもフラフラして居られないだろう?」

「……」







(……お前に、逢いたい)







屈み込む様に俺の耳元に、親父の最後通告が告げられる





「……バカな男遊びは終わりにしろ」

「……」










(………逢いたいよ………)







/ 85ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp