第2章 電話えっち
「京治は、どんなこと考えてるの?今…」
「綾瀬としてる時のこと考えてるよ。お泊まりの時はちゃんと俺が気持ち良くしてあげるからね」
そんなこと言われたら、土曜日のお泊まりが待ちきれなくなる。
「…っん、!あ、ごめ…」
無意識に声が出てしまい、咄嗟に謝る。
自分で触って声出してるとか、恥ずかしい…
「可愛い。声出して良いよ、聞きたい。気持ち良いの?」
「ん…気持ち良い…よ?」
そう言うと、また可愛いって吐息混じりに言う京治。
そういえば京治も、自分の触ってるんだよね…
小さく聞こえる京治の声に、こっちの気持ちも高まってくる。京治も私の声で、興奮してくれたりするのかな?
「綾瀬は濡れるの早いから、もうぐちょぐちょなんじゃない?下確認してみて」
「や、やめてよそういうこと言うの〜!」
「可愛くて好きだよ」
下を触ってみるとぬるぬるとした感触がして、案の定ぐちょぐちょになってることが分かった。
京治に触られてるわけじゃないのに、なんで…?
「どう?」
「もうやだ!」
「ふふ、かわい。やめちゃだめ」
私の反応からそこがどんな状態なのか察した京治は、クスッと笑う。恥ずかしさなのか季節のせいなのか、身体が汗ばんでくる。
「いつも俺が最初に触るとこ分かる?」
「分かる…」
「じゃあ触れるよね」
「ん…」
ぬるぬるですぐにでも中に指が入っていきそうだけど、上の突起を優しく触る。円を描くようにくるくると動かせば、だんだんと快感が高まってくる。
「あっ…んん…っ」
「はぁ…ッかわいい綾瀬…、気持ち良い?」
「うん…ッ、きもち…」
「んっ…やば、俺も気持ち良い…っ」
電話越しでも私で興奮してくれてる京治のことを考えると、中がキュンキュンして指を入れたくなってきてしまう。でもきっと私じゃ京治がいつも触ってくれるところまでは届かないんだろうなぁって考えると、切なくなった。
「んっ…あっ…!」
「綾瀬会いたい…すき、触りたい…」
「京治の指が良い…っ、んんッ…はぁ…っ」
「ほんと?俺の指好きなの?」
「すき…ッ」
「じゃあ今度いっぱい触ってあげるね」
京治の声になのか、電話越しというこの状況になのか、最初に想像したよりも感じてしまう自分に驚いた。