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パパはラジオスター(ハズビンホテル)

第2章 第一章


『ところでゴレア、少々事情がありまして貴女のパパを殺してしまったのですが……どうやら貴女にとって都合がよかったようですねぇ』

「あ、はい!とても都合がいいです!本当にありがとうございました!」





本当に嬉しくて仕方がない、だって待ちに待った日が来たんだもん!

これで毎日の憂鬱とはおさらばだ!





『……HAHAHA!気に入りましたよゴレア!』

「……え?」

『貴女のその笑顔、大変気に入りました!見たところまだ幼いようですし、パパがいなくなれば今後の生活もさぞ不便になるでしょう。そこでどうです、私が貴女の世話をするというのは』





この悪魔は何を言っているのだろう、率直にそう思ったけど今はあいつが死んでくれたことが嬉しくて深くは考えられない。




「私でいいなら喜んで!えっと……」

『嗚呼申し遅れました!私はアラスターと言います、以後お見知りおきを!』





アラスター……その名前の悪魔は一人しかいない。

あの有名な上級悪魔、ラジオデーモンだ。

本物は初めて見たけど、確かに上級悪魔ならからくりを前にしてもそこまで問題ではないだろう。

一人納得しながらも、そんな上級悪魔に世話をされることになっていいのかと、今更ながら冷静になる。





『さあこうしてはいられません、早速ですが一緒に来てもらいますよ。嗚呼それと、今後私の事はパパと呼んでください!』

「え……」

『さあ呼んで?パパと』

「パパ……?」

『いい子ですねぇゴレア!貴女のパパですよぉ♪』





こうして私は、ラジオデーモンの娘?にされた。

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