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現代版おとぎ話

第2章 ジャックと豆の木〜僕と夏休みの豆研究


カスタノスベルマムを育てて1週間が過ぎた。ラジオ体操に学校の水泳に宿題にと目まぐるしい。本当は友達とも遊びたいけどみんな予定があるみたい。

「ねぇ、お母さん!本当はカスタノスベルマムの豆って処理をきちんとすれば食べられるらしいよ。どんな味なんだろうね?」
僕はお昼のそうめんを啜りながらお母さんに聞いた。
「さぁねー。どんな味なんだろうね?でもジャックと豆の木の豆なら不思議な味がするんじゃないかしら?今までに味わったことないような?じゃあ、大豆はどんな味だった?」
お母さんに聞かれて少し考える。

あれ?大豆ってどんな味だっけ?
「うーん。少しモサモサしたような食感であまり味はしないかなー。味付けしてあるといいけどね。」
「じゃあ、グリンピースはどんな味?」
「グリンピースは少し苦味があるけど僕は塩気が効いてる感じがして好きだな。」
お母さんとのやり取りが続く。
「じゃあー小豆は?」
「めっちゃ甘くて美味しい!」
「えんどう豆は?」
「えんどう豆はえっとー甘いかなぁ?」
「じゃあ、そら豆は?」
「そら豆?そら豆・・・最近食べてないから覚えてないよー。」
「それもそうね。じゃあ今度、色んな豆を買ってくるから豆料理やらない?」
お母さんの提案にお姉ちゃんが聞く。
「豆料理?それって私の自由研究にも活かせるかな?それだったらひよこ豆を試してみたいな。カレーとかに入ってるでしょ?あとはレンズ豆とか。」
「それいいわね。じゃあ、明日早速スーパーで豆をいくつか買っていきましょう。何の豆料理がいいかしら?」
お母さんが僕とお姉ちゃんにそう聞くと料理本を持ってきた。
「僕は豆ご飯とミネストローネって豆入ってるよね?」
「そうね。あとは・・・。」
「じゃあカスレは?」
「なにそれ?」
お姉ちゃんの提案に僕は目を輝かせていた。
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