• テキストサイズ

*双子な私*

第16章 悔しいという気持ち


緑間side


俺は負けた。

こんな気持ちは初めてなのだよ・・・



これが悔しいという気持ちか。


・・・それにの前で負けた。


は隠しきれたつもりだろうが俺は分かった


は一瞬、悲しそうな顔をしたのだよ。

俺はその顔を見たくなかった。


・・・あいつにはそんな顔をさせたくない。


くっ・・・自分が情けなくてたまらないのだよ・・・。

雨が降っていることにも気付かないほどに。



すると今俺が一番会いたくないやつの声が聞こえた


「こーら緑間、風邪ひくぞ?」

緑間「・・・。」

「はい、傘。濡れちゃうでしょ?」

緑間「・・・。で、何しに来たのだよ。」

「え?慰めにだけど。」

緑間「に慰められる筋合いはないのだよ。」

「嘘つけ、緑間の目、少し充血してるし。」

緑間「これは目に砂が入っただけなのだよ。」

「・・・素直じゃないなぁ。」



こいつに泣いたなんていう事実を知られたくない。

そんなの情けなさすぎるのだよ。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          
/ 232ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp