吸血姫/フェイタン/イルミ/HUNTER×HUNTER
第1章 嵐のち快晴
「これなにか?」
1人で考え込んでいたらいつの間にか、隣に来たフェイタンが不思議そうな顔をしてハンター試験受験カードを見ていた。
「え?ああ、ハンター試験受けようと思って」
「は?」
「色んな国に行けるようになるから、持ってて損ないと思って」
フェイタンはカードを手に取ってコーネリアを見る。
「どこか行くのか?」
「仕事で行くかもしれないでしょ?もし良かったらフェイも一緒に受ける?」
「ハ、興味無いね」
「言うと思ったー」
フェイタンがハイター試験に来たらどうなっちゃうんだろう。
ヒソカとかイルミとか喧嘩しちゃったら大変だもんね。
「コーネリアがどうしても言うなら受けてもいいよ」
カードを置いてコーネリアをじっと見つめるフェイタン。
「え?受けるの?」
「ワタシがいると不満か?」
え?それって受けたいって事?
「そりゃ来てくれるなら嬉しいけど…忙しくないの?大丈夫?」
「忙しそうに見えるか?嬉しいなら問題ないね」
ソファーに戻るフェイタンはまた胡座で座る。
何故か嬉しそうに見えるのは気のせいか。
こうして自分の分とフェイタンの分をポストに投函したコーネリアであった。
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