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紫の瞳をしたラスボスは今日も怠惰を謳歌する

第6章 決断のエンドシティ


 エンドシティの屋上に下りると、ぼんさんは外で見守ってるわと上空へ飛び立って行った。
 エンドの様子なんてわざわざ見なくてもよかったのだが、せっかく連れて来て貰えるならと、俺はある考えを持ってエンドシティに潜入する。
 時折ガラス窓から見えるぼんさんは、外にいるシュルカーを一撃で倒しているのが見えたが、その体の大きさから中にまでは入って来れないので、内部にいるシュルカーは自分で倒して処理していく。自分の体を浮かせてくる攻撃って、地味に嫌だな。
 それから橋まで辿り着くと、丁度ぼんさんが頭上を飛んできて風が吹き付けた。フェニックスの証であると示すあとから続く長い尻尾だけが異様に輝いているみたいで一瞬目が奪われる。何を見ているんだと俺は気を取り直してとある目的地に向かった。
 俺が向かっていたのは宝箱の塔と呼ばれるところだった。シュルカーが大量にいるタワーの最上階にはチェストがあり、そこになかなかいい武器や装備が入っているから、いつかからか宝箱の塔と呼ばれていた。
 一応中身をチェックし、使えそうなお宝を取って隣にあるエンチェスを開けた。
 エンチェスには、普段俺が使っている装備や貴重品がシュルカーボックスごとに仕分けられて入っていた。そこに先程入手したお宝を仕舞い、自分の装備も外して片付けた。道具もしっかり入れて置き、わずかな食料だけ残して外に出た。
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