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【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第19章 私の直哉くん※


別に自分から直哉に会いに来たのではない。

ななと会わない様にする事なんて、直哉からしたら簡単な事だ。




なのに、こうして現れた。

直哉の動向をななはジッと見た。

「随分と生意気な口聞く様になったな。」




直哉の沸点が低くなっているのか、元からこう言う人だったかは分からない。

これ以上直哉と言い合いをしても何もいい事は無いので、ななはそのまま直哉の横を通って、蔵から出ようとした。




通り過ぎる時に、自分を見ないななの腕を直哉が掴んだ。

そしてそのままうつ伏せに腕を捻って、頭を床に押し付けた。

「!!」




ガンと大きな音と共に打ち付けられた痛みに、ななの顔が歪んだ。

「口だけじゃ無うて、態度まで悪なったな。」

ギリッとななの頭を掴んでいる直哉の手に力が入った。




気に入らなければ、女の人でもこうして痛めつける人だった。

直哉の悪意を受けて、ななはフッと笑った。




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