• テキストサイズ

【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第19章 私の直哉くん※


(…本当に何度目かね……。)

ああ、本当にもう嫌になるな、こうして見送るのは。




そう思いながらも、悟はいつも通りななを止めない。

今度戻って来ても絶対に慰めるものか。

毎回そう思いながら、今日も悟はななの後姿を見送る。









ーー

ーーー

ーーーー





柄部隊は住み込みだ。

再びこの屋敷に自分の荷物を持って来るのも奇妙な感じがした。




いつも通り裏口から、屋敷の中に入る。

少し歩いて、ななはすぐその存在に気が付いた。

驚いた様に見上げると、全壊したはずの『あの蔵』がそこにあった。




ななは引き込まれる様に蔵の前まで歩いた。

南京錠が付いていない…。

ゴクッと喉を鳴らして、ななは蔵の扉を開いた。




ギィ……と重たい音と共に、現れた光景に、ななは自分の目を疑った。




そこは、あの時ななが住んでいたまま、時間が止まった様にその時の部屋を再現されていた。



/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp