第18章 始まりと終わり※

悟の言葉にななは目を閉じた。

麻酔が切れた隙間の時間で目が覚め覚めたのだろう。





ななの身体は肌が見える場所が少なく、殆どが包帯で巻かれていた。

正直硝子が間に合わなかったら、ななは生きていかなかっただろう。

高専の治療室をでて、病室で横になっているななを見て、悟は目を細めた。




今は何も考えずにゆっくり休んで欲しかった。

ななにとって、本当の地獄はこの先にあると分かっていたから。





















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痛い。





痛い。痛い。

身体中が焼ける様に痛かった。





それは麻酔が切れて、眠りから無理矢理醒まされた感覚だ。

「ゔぅっ…。」

痛みに耐えかねて漏れた自分の声で、ななは目を覚ました。





同時に襲ってきた身体中の痛みにななは顔を歪ませた。




「なな。」

直哉の声がして、ななはゆっくりと目を開けた。