• テキストサイズ

【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第18章 始まりと終わり※








「顔色悪りぃなぁ、大丈夫か?」





多分、東京校の最後の仕事になるだろう。

同行者は1年生担任の日下部だった。

一見気だるそうに見える風貌だが、2級術師と実力は確かな人物だ。





「今日は、俺のコピーでやるんだろ?」

「はい。」

この頃ななは、2級術師までの術式はコピー出来ていた。

そして、新・陰流はななにとって相性がいい術式だった。




顔色が悪い。

その程度では貰った案件を落とす事なんて、呪術師の中では無かった。

自己管理が出来る事が前提だったから。





だから、『その事故』は誰のせいでも無く自分の管理不足だった。

なな自身分かっていなかったのだろう。

昨夜、あのように悟に抱かれた事が、こんなにも自分に影響される事だったと。





「…………窓の確認不足だな……。」

帳を下ろして現れた呪霊を見て、日下部は呟いた。

現れた呪霊に、ななは初めて『足がすくむ』感覚を覚えた。




それは間違いなく『特級』だった。


/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp