第17章 夏の終わり※

腰を打ち付けられる度に、喉まで響く圧迫感に嗚咽が出そうになった。

出そうになる嗚咽も、涙も枕に埋めた。





ぎゅっと頭から抱き締められて悟が漏れた様な声で囁いた。

「なな、出る……。」

身体全てで抱き締められて、悟がそのまま果てるのを受け止めた。




強い身体の硬直の後に、脱力した様に体重が加わり、耳元から荒い息が聞こえて、やっと悟が果てたと分かった。

悟は快感に身を任せながら、ななを抱き締める腕の力は更に強くなった。





苦しくて顔が歪んだ頃に、今度は仰向けにさせられた。

果てたばかりの紅潮した顔で悟は見下ろしている。

泣き腫らしたななの顔を見ても、悟の表情は何も変わらない。





何も感じなくなったんだっけ……。





その悟を見上げながら、先ほど悟が言った言葉を思い返した。

その内悟がまたキスを始めると、ななの足を開き始める。