第3章 養子騒動編

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雅吉「あいつらが何処の誰だかは俺らが知ってっからよ……今は、お前が無事だった事を、ちゃんと実感させてくれゃ」

にの江「……………馬鹿///」


大倉「…はぁ、相葉さんとにの江さんは、本当に仲が良いですねぇ」



あたしと雅吉の様子を、廊下に突っ立ってぼんやり眺めて居た大倉さんが、何だか羨ましそうな声を出した



にの江「な、仲が良いもんかねっ！！////」

雅吉「はっはっはっはっ！照れるなょにの江！！」

にの江「照れてなんかないょっ！！お離しって言ってるだろっ！！！////」

恋太郎「おたなちっちぇ、うってるらろっ！！」

雅吉「お？」



ニヤニヤ笑いながらまたあたしに纏わり付いてくる雅吉を押し退けていたら

そのあたしの後ろから、恋太郎ちゃんがちょこんと顔を出して雅吉を見上げた



雅吉「なんでぇ、恋太郎

ソコに隠れてたのかぃ」



雅吉は可愛く自分を見上げる恋太郎ちゃんを見て、みっとも無い位に目尻を下げると手を広げた



雅吉「ほら、恋太郎！おぃちゃんに抱っこしな！」

にの江「ダメダメ」



あたしは手を広げた雅吉に背中を向けると、恋太郎ちゃんを抱き上げた



にの江「アンタが抱っこしたら馬鹿が伝染っちまぅからね！」

雅吉「なんだとぉ？面倒くせぇから、二人纏めて抱いてやらぁな！」

にの江「ちょぃとお止めったらっ！！///」


大倉「…やっぱり、仲良しですな。」



大倉さんは、あたしを恋太郎ちゃんごと抱き締める雅吉を見て

また羨ましそうに呟いた


それから、キョロキョロと辺りを見回すと、眉を寄せて言った



大倉「……時に、お智さんは何処に居られるので？」



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