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1人の姫と4人の王子✴︎。✴︎番外編✴︎。✴︎

第3章 いつまでたっても何処にいても✳︎威土冬也


〜冬也〜

先生「……6時20分。威土明結さんがお亡くなりになりました。」

冬「っ‼︎」


嘘だ。

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ‼︎‼︎


ゆっくりと明結にのばした手は昨日まであった暖かさがなくなり、冷たくなっていた。


冬「………冷たい…」

先生「…少しの間、一緒におられますか?」

冬「……はい。」

”かちゃん”っと扉の閉まる音がした。


冬「明結。樹希斗はどうするの?まだ3歳だよ?」

何も喋らなくなった明結の冷たい手に触れながら僕は1人喋る


冬「ねぇ、覚えてる?僕と明結の今までの事………」


ーーーーーーーーーーーーー

同棲していた僕らはいつもどおりリビングのソファーに座りながらテレビを見ていた


冬「ねぇ、明結。はいって答えてね?」

明結『え、うん。』

冬「僕と結婚して?」

ポケットに忍ばせておいた婚約指輪を手に明結を見る

もちろん返事は……

明結『っ!はいっ‼︎』ニコッ

だよね。

笑顔で答えた明結を僕は抱きしめる


冬「良かった。無理って言われたらどうしようかと思った……」

明結『え?いや、冬也が絶対”はい”って言えっていったじゃん』

冬「いや、でも。明結はとことん僕の言うことを破ってきたから……」

そう、明結は今まで何度も僕がいったこととは反対のことをした。

だから、もしかしたら今回も……

なんて、不安があった。


明結『ふふっ。そっか。でも、結婚したからってずっと言うこと聞くとは限らないからね!』

冬「どれだけ僕の言うことを聞かないか楽しみだよ」


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