第4章 告白と返事
五条くんと上辺だけの恋人になってから1週間。
まだ完全に元通りに歩けはしないけど、蝿頭の捕縛などの簡単な任務はこなせている。
「朝…」
携帯に表示される五条くんからのメールにも慣れてきた。
入学当初に任務などで連携し合えるように、強制的に在校生で連絡先を交換させられていた。
特に自分から送ることもなく、連絡先を交換した意味すら忘れかけていたのに、
五条くんからは仮初の関係になってから、毎日のように「おはようメール」が届く。
関係性が変わる前から何度かメールや着信が入っていたけど、返したことはなかった。
今も「おはようメール」含め返事をしたことはないけれど。
だっていつでも顔を合わせられるから、必要ないでしょ。
別に、会いたいわけじゃないけど。
「……ふーん」
今日も授業がある普通の平日だけど、五条くんには緊急で任務が入ったらしい。
『俺に会えなくて寂しいからって泣くなよ?』なんて自意識過剰なメールが届いていた。
今までだったら返信することなんてあり得なかったけど、返事をしないと寂しいと認めたみたいで不快だ。