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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第3章 任務と楽しい思い出




「…朝?」


夢は…見てない、悪い夢も良い夢も……。


でも、


「ふわふわする…」


寝起きの体が驚くほど軽い。


羽のよう…なんておこがましいけれど、嘘みたいに軽い。


「あれは…夢じゃないのよね」


良い夢は見ていないのに、良い思い出なら頭に残っていた。


浮ついた気持ちが体にまで反映されているみたい。


「けど…」


それじゃダメ、高専で学ぶべきことは呪術師としての力をつけること。


水無月家への復讐が私の生きる理由。


完膚なきまでに叩きのめして、再起不能に陥らせる。


楽しい良い思い出にかまけている暇はない。


それなのに…


「五条…くん…」


思い出す顔はいつまでもカッコよくて。


ほんのちょっとだけ、ね。


五条くんのことも家柄を鑑みて「付き合う」という契約をしただけ。


私は五条くんを好きにならないし、五条くんだってきっとこんな私にはすぐ飽きる。


「触らないで」なんて要求を容易く呑んでいられるほど、思春期男子は我慢強くないから。


そのうちスキンシップの好きな可愛い子を見つけて、そっちに尻尾を振るのでしょう?


ただ、まぁ…


「寧々は俺に惚れること、なんて変な条件を出す男だから、普通の人ではないんでしょうね」

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