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エゴイスト達の飴玉【ブルロ短編/R18】

第21章 料理を二度と作らないと決めた日(ノア・愛空・玲王)【後編】


オリヴァ・愛空

泣き続けながらお風呂に入り上がった時には目は赤く腫れていた。愛空は何か自分でご飯作って食べてるかなと思いながリビングに行けば、愛空が何かを食べているのが見えた。だがソレは私が捨てたはずの料理。


『え!?なんでソレ食べてるの!?』
「なんでって…🌸の料理好きだから食べてる」
『え…』


捨てた料理を食べている愛空に困惑していれば、彼は椅子から立ち上がってから私の手を握ってきた。何故か少しだけ震えていてちょっとだけ冷たい彼の手に驚いてしまう。


「イラついてたからって、🌸にひでぇ事言ってごめん。あの時🌸が話しかけて来た時傍から離さなきゃ、もっと酷いこと言うと思って…」


だから咄嗟に出た言葉がアレだったんだと直ぐに分かった。前から愛空は疲れてイラついてる時は私を寄せ付けないようにするし、それを察して私も近寄ったりせず遠くで見守る。でも今日は察する事が出来なかった。だから愛空は傍から離させようとしてあんな事を言ったのだろう。


「でも、言っちゃいけねぇ事言って結局🌸を傷付けた。悪かった」
『愛空って意外と不器用だよね』
「🌸の前だと不器用になるんだよ…。いい男でいたいのに」
『十分いい男だけどね?』
「いい男は好きな女傷つけたりしねぇよ…」


そう言いながら愛空は申し訳なさそうに髭を触っていた。


「もう言わねぇ。本当に悪かった」
『もう良いよ。でも次はもう言わないでね?』
「ん」
『あと捨てたご飯は食べないでください。作り直すね』「楽しみに待ってるな」
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