第90章 薬飲ませて襲おうとして(潔・玲王・凛・氷織・ネス)
潔世一
🌸に好きな子がいると聞いた瞬間吐き気や頭痛がして涙も出てしまった。そして俺は恐らくバカになったんだろうと思う。🌸を家に呼んだ際に彼女が飲むように用意したお茶が入ったグラスに睡眠薬を入れた。他人の物になってしまうのならば、無理矢理にでも良いから自分のモノにしてしまおうと思ってしまったのだ。
『ふぁ……なんか、眠たい』
「寝ちまってもいいよ。帰る時間になったら起こすから」
『ありがとう〜よっちゃん』
🌸は相変わらず可愛らしい笑顔を浮かべるとあっという間に寝てしまった。そしてベッドに横たわらせると🌸の上に覆い被さり手を伸ばそうとした時だった。
『んぅ……よっちゃん、すきぃ。すきだよぉ…』
「……は?」
むにゃむにゃと口を動かしながら彼女は俺の名前を呼んで『好き』と言った。もしかしたら彼女の好きな人は俺なのか…?と思い彼女が起きた時に
「なぁ🌸。もし自意識過剰なら申し訳ねぇけど、🌸が好きな人って俺だったりする?」
と聞いた時彼女は顔を真っ赤にさせた。ああ…どうやら本当みたいだ。俺って馬鹿だなぁ。
『な、なんで、ばれ!?バレて!?』
「ごめんな🌸。ごめん…俺最低な事した」
そう言いながら彼女に先程した最低な事を打ち明ければ、彼女は驚いていたけど
『もうしないでね?それと、私とお付き合いしてください』
と言われた。彼女は本当にどこまでも優しいから思わず泣いてしまったのは🌸と俺の秘密だ。