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《赤井夢》Happiness{R18}

第6章 正体



そう考えていると、
毛利探偵がもうすぐ競馬のメインレースが始まると言って家に帰るため立ち上がった。




『あの、私もついて行っていいですか?
江戸川くんに少し話がありまして。』




毛利探偵は二つ返事で了承してくれたので
2人で阿笠さんの自宅を出て探偵事務所に向かって歩き出した。



何を話すのかは決めていないし
私が転生してこの世界に来てしまったことは話せないけど…
江戸川くんの敵ではないことだけは分かっていて欲しい。


信じてもらえないかもしれないけど
私にとって江戸川くんは大事な生徒の1人だから…

中身が高校2年生の工藤新一だとしても関係ない。


灰原さんも江戸川くんも…
2人に何かあった時は守ってあげたいと思ってる。





探偵事務所に向かいながら意気込んでいる私の隣で
毛利探偵は競馬の中継をイヤホンで聴きながらニヤついていた。



…当たりでも出たんだろうか……








ーーーー…



探偵事務所に到着した私は、
競馬を聞いている毛利さんから少し離れたソファーの席で江戸川君を待っていた。


家にいるって聞いていたのにどこにもいなくて
帰ってくるまで待たせてもらっている。




しばらくソファーの席に座って待っていたけど


なんだかジッとしていられなくて
外で江戸川君の帰りを待とうと思い、階段を下って外に出ると
急にサッカーボールが飛んできて、2階の探偵事務所のガラス窓に当たり、大きなヒビができてしまっていた。




『え…え…?なに…?…うわっ!』




飛んできたボールに驚いていると
今度は事務所の入り口にすごい勢いで車が横付けされた。


車から江戸川くんと
以前見かけた2人の外国人が出てきて、
江戸川くんは窓を割ったことで怒っている毛利さんと話していた。



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