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江戸でおむすび屋さん始めました!

第1章 新米の季節


私は都内の高校に通うごく普通の高校生。そんな私が好きなのは食べることと料理すること。母方の実家が山形県にあり美味しいお米を毎年、おじいちゃんとおばあちゃんが送ってくれる。

「今年も新米の季節が来たなぁ。」
カレンダーに稲穂のマークを書いてウキウキしている。私の1番好きな季節は新米の季節。新米はとても美味しい。ふっくらしたお米が一粒一粒、輝いているのを見るだけでワクワクする。

白米をそのまま食べてもいいけどその白米の上に何を乗せようか考えるのも楽しい。
ゆかりのふりかけをかけてもいいし、浅漬けや漬物でもいい。また日本全国のご当地のご飯のお供を調べてお取り寄せするのもいい。

もちろん美味しく白米を食べるために体重維持も大事。だから、私は運動系の部活に入るべくテニス部に入部した。元々、母がテニスクラブに入っていて小学生の時に何度も訪れていて私もテニスをやりたいと思った。そこから小学生のテニス教室に入って球を打ち、中学からはテニス部で汗を流してきた。

テニスと両立できているから体重もさほど変わらず維持できている気がする。

部活終わりに帰宅するとお腹が空くけど間食は我慢して夕飯の時間まで机に向かって宿題をする。
カリカリカリー。
一心不乱に机に向かっているとあっという間に夕飯の時間だ。
「いただきまーす。」
うちは家族は証券会社に勤める父とテニスに熱中している母、そして中学生の弟と小学生の妹、そして去年家を出て行った大学生の兄がいる。兄弟も多いので兄がいた頃はおかずの争奪戦が凄かった。

今でも時々、おかずの争奪戦になるけど大抵怒られるのは私だ。

「穂乃果は長女なんだから下の兄弟に譲りなさい!」
母によく叱られる。
確かにその通りなんだせどさ、たまには私だって思いっきりおかず食べたいのにー。
そんな私の兄弟達は米にちなんだ名前がついている。
兄の名前は穂高、弟は穂積(ほずみ) 妹は志穂、そして私が穂乃果。

新米の季節は炊き立てのご飯が食べられるのでとても嬉しい。
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