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愛を込めて、大公殿
第3章 本当の終わり。始まり。
大公は、自室で考えていた。
細く痩せた腕をみて、哀れみと、すぐに彼女の元に駆け寄って抱き寄せたい、気持ちに駆られた。
一体なんなんだ?
最初はあの女は魔のものでは無いかとも疑いもしたが、
この、愛おしさは、はるか昔から、待っていたかのような、
優しさと愛だった。
初めて感じた感情に、なるべく押し隠そうとしていた。
大公は、席を立つと何も考えないように仕事に戻った。
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