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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第4章 ヴァンパイアの気まぐれ


「嫌だ!昨日帰ってきたばかりなのに
離れるなんて…」

次の日、朝から教会で騒いでるのはS級冒険者
のフォルトだ。

久しぶりに村に帰ってきて、しばらくは
ゆっくりしようと思っていたが、
S級クラスの依頼が急遽、舞い込んだのだ。

今日は、仕事の日だったルシアリアに
フォルトが仕事をしているところを
見てみたいと教会についてきたら
フォルトを探していたギルド職員に見つかり
クエストを言い渡されてしまった。

ギュッとルシアリアに抱きつき子供のように
ダダを捏ね始めた。

「せっかくルアに久しぶりに
会えたから離れない!」

「ですが、隣町からの依頼です。なんでも
ヴァンパイアが出たらしく。
平穏を代償に娘を差し出せと
言ってきているようで…」

「他の冒険者だっているだろ?」

「ですが、S級となるとこの付近は
他にいないのです!」

「やっと村に帰ってきたばかりなのに…」

何を言っても聞く耳を持たないフォルトに
ギルド職員は、ほとほと困り果ててしまう。
それを見かねてルシアリアが口添えをする。

「フォルト、私、人の為に
動ける人ってすごいと思うの!
S級クエストなんて受注できる人は
ほんの一握りだよね?
フォルトはすごいなぁ!」

ちょっとわざとすきだだろうかと思ったが
フォルトは機嫌を良くしてパッと
笑顔になる。

「ルアがそう言うなら仕方ないな
ルアの仕事の邪魔もできないし。
隣町なら2、3日で帰ってこれると思う。
俺も頑張ってくるね」

「フォルトも怪我しないようにね!」

ちゅと額にキスを落としてフォルトは
教会を出ていった。

自分で仕事に赴かせたもののやっぱり
いなくなると寂しい気持ちになるが、
今までと変わらないのだ。
気持ちを切り替え仕事に集中する。

その後はいつもの業務に移り、怪我を
している人の経過を看たり、孤児で
教会に匿われている子供達の相手をする。


フォルトが出て行って半日経った頃
勢いよく教会の扉を開けて入ってきた
人物がいた。

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