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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第20章 隠し部屋


ルシアリアとフォルトは王城で寝泊まり
する事になり部屋に案内される。

「この城にいる間は客人として扱わせて
もらいそれぞれに部屋を準備させて
もらったよ」

ジークベルトが部屋へと案内をしてくれる。

「俺はルアと同じ部屋でいい」

ジークベルトの肩にのしかかり同じ部屋に
するよう頼むが当然却下される。

「城の中は安全だ。同じ部屋じゃなくて
大丈夫。というか、僕の前でイチャイチャ
させないし、隙あらば攫って行くからね」

「ちょっ…ジーク様、ご冗談が過ぎますよ」

「…本気なんだけどなぁ」

「残念だったな。まぁ、ここにいる間は
世話になる」

「うん。聖女発表まで1ヶ月あるから
その間、ゆっくりしてて」

あの後、話をまとめた結果いろいろと
準備があるから聖女の発表は1ヶ月後
となったのだ。

「はい。ありがとうございます」

「じゃあ、今日はもう休もうか。
疲れただろ?」

「うん。いろんな事があって疲れちゃったね。
フォルトもジーク様もおやすみなさい」

フォルトと隣同士の部屋へそれぞれ入る。

部屋に入ると侍女が待ち構えていた。

「ミリーと申します。ルシアリア様の
身の回りのお世話をさせて頂きます。
よろしくお願い致します」

緑色の瞳でメガネをかけており長い金髪を
二つにおさげにしている。メイド服が
とても似合う綺麗な女性が部屋で
待ち構えていた。

「はっ、はい!こちらこそ、よろしく
お願いします!」

自分の事は自分でできるので侍女は
いらないのだが、追い出すわけにも
いかず頭を下げる。

「今日はお疲れでしょう。気の休まる
ハーブティーをご用意しました」

「わぁ、ありがとうございます」

「ルシアリア様、私に敬語をお使いになるのは
お止めください。」

「はっ、はい!わかりました!…あっ
わっ…わかった。」

お互い顔を見合わせて微笑み合う。
ミリーとも仲良くやっていけそうだ。

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