第4章 in ボード(白鳥じゃないよ)
智「……暗くなってきたね」
相変わらず俺の腕の中に収まったまま、智くんが呟いた
智くんの言う通り、太陽が沈みかけて、辺りは薄暗くなって来ていた
翔「…そうだね…そろそろ戻ろうか?」
智「……ホテル、行くんでしょ?」
智くんの細い腕が、俺の首に絡まる
翔「え?…あ、あぁ、でも…ま、まだディナーの時間には早いかな///」
智「…部屋、取ってあるんだよね?…チェックインって、もう出来るの?」
色っぽく傾けられた智くんの首筋から、得も言われぬ色香が漂っている
翔「う、うん、まあ……出来るけど////」
智「…じゃあ、部屋に行こう…可哀想な者同士…
…傷を舐め合うのも、ありでしょう?」
有り得ないほどの色気を振り撒いて…
翔「………本当に、良いの?………俺なんかの相手なんて………」
智「ふふ………良いの………翔くんが、良いの………」
そうして俺を、妖しく誘う君は…
…本当に、本当に…
…綺麗だった