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特級錬金術師の旦那様

第8章 依頼


深いキスの中、マーフィスの手が私の身体に触れていく。緊張しているものの、嫌な気分でも不快にも感じない。

「舐めるのはダメ?」
「舐める?何を?」
「ココ。」

マーフィスの人差し指が、私の胸の頂を押した。

「ヒヤッ!!な、な、舐めるの?」
「舐めたり吸ったり、色々?ただ、挿入(い)れるだけが目的じゃない。ちゃんとミアの全部可愛がりたいし。・・・って、言いたいところだけど次回の楽しみにしとく。」

マーフィスは私がキャパオーバーでどうにかなりそうなのを、悟ってくれたらしい。

「少しずつでいいから、俺に慣れてくれな?」
「ごめんなさい。」
「ごめんよりありがとうがいい。」
「ありがとう。」

マーフィスはこの後、嬉々として私に下着やら服を着せてくれ甲斐甲斐しくお世話してくれた。

「依頼は大丈夫だったの?」
「俺はな。」
「ほ、他の人は?」
「錬金術師は問題ない。みんな薬持ってるし。冒険者の方が数人怪我した。ま、命まで取られてないから。」

採取の方も問題はない様で、後は薬師が全力で頑張るらしい。ギルドに押し掛けていた薬師たちが、我先にと薬草を受け取って作業に入ったそうだ。

「マーフィスは作らないの?」
「そういう依頼だから。」
「そっか。他にお仕事は?」
「エリクサーの材料は三日後だから。それまではゆっくりする。アリオンの家にも行きたいし。」

そう言えば、約束していたのだった。

「手土産何がいいかな。」
「それなら、唐辛子の粉末を用意する。」
「辛いのが好きなの?」
「ヨキアがだけどな。アリオンはヨキアが喜ぶものを喜ぶから問題ない。」

この日と翌日はマーフィスと寛ぎ、二日目にはアリオンたちの自宅へお邪魔させて貰うことになった。マーフィスの兄弟子の人だ。出来るなら仲良くなっておきたい。

だから、私はラー油づくりをマーフィスに提案し作ることになった。味変としても美味しいし、辛党なら試して欲しい。

「って、マーフィス・・・そんなにくっつかれたら、危ないよ?火を使っているんだから。」
「嫌だ。邪魔にならない程度に努力するから。」

努力なんだ・・・。それに、キッパリと嫌だなんて。何か一人で数日過ごしたから寂しくて色々となし崩しだったけど、何か思い返せば凄いことをした様な気がする。

マーフィスのアレを触ったし・・・恥ずかしい。


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