第4章 螺旋
主人公said
「ーーーッ」
気を失って倒れたのか。苦しさに服を掴む。
身体をゆっくり起こしながら呼吸を整える。
今は、“いつ”なんだ…?
時計を見て20時を超えているのは確認できた。
でも知りたいのはそこじゃない、
とにかくコナンくんか哀ちゃんに、話をッーー
ベッドから立ち上がろうとすると足がもつれたのか視界が回った。次の衝撃を受け、再び意識を手放した。
沖矢said
少年達と博士はキャンプに出かけてしまった為、工藤邸で眠ったままの彼女を預かっていた。
様子を見に寝かせた部屋に向かうとベッドから落ち、どこか苦しそうにまた眠っている。
彼女を抱き上げベッドに戻して額の汗を拭いてやると腕を掴まれた。
起きたのかと思ったが、どうやら起きているわけではなさそうでまだ苦しそうにしている。
彼女の爪が俺の腕に刺さり痛みが走る。
手をゆっくり引き剥がし、代わりに丸めたタオルを持たせる。
みるみるタオルに爪が食い込んでいった。
流石に、次は病院に連れて行くか
今日何度目の部屋を後にして携帯を取り出した。
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