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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第42章 決断の時間


放課後、ちゃんと彼女に謝ろうと窓辺に佇んでいるところを呼び止めた

「遊夢ちゃん」


彼女は普段なびきもしない短い髪の毛が飛びそうなくらい勢いよく振り向いた


『あ…な、なぎさ…さん』



心なしか顔が青い。そりゃあそうか。あれだけ迫ってきたら誰だって怖い。自分の浅はかな行動に反省する



「ごめんなさい。

あんな怖い思いさせちゃって…間違った伝え方だった。

気持ち悪がられても仕方ないって思ってる。許してもらおうなんて思ってないから…」



下げた頭をあげると、不思議なことに遊夢ちゃんは困惑の表情をしていた。けど未だに青さは消えていなくて…


寧ろ震えを増しているような…



様子が変だ




「遊夢ちゃん寒いの?」

『あ…や…』

「大丈夫…」





((パシン





差し伸ばした手をひっぱたかれてしまった。お互い何が起こったるのか分からない



『わ…私…』




でも、そのカオを、



僕は知っていた。







母さんから向けられる執着心にうんざりして恐怖さえしている、
あの頃の僕の表情にそっくりだった。





慌てて自分の手を見る。


男のくせに、嫌に細くて、柔らかい手があの母親を彷彿とさせる









僕は……



一体何をしてたんだ…?






「あっ…」



遊夢ちゃんが走って去ってしまった。











「ははは………






あれだけ、あんなふうにはなりたくないって…誓ったのに…




結局僕は、


母さんの子だ…」



取り残された教室で一人絶望した
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