第25章 静かなる戦いの時間
『と、いう訳で私一人総合順位50位を狙わなきゃいけないんですよ』
「何その鬼畜ゲー!?」
翌日の放課後、何人かに昨日のことを話した
『それでもやりますよ。どちらにしろ上に一矢報いる時が来たんですから』
「そっか、頑張ってね。
僕、英語ならできるから分からなかったら何でも聞いて?」
「わ、私も…理科ならテリトリーなので…」
『ありがとうございます、今は藁でも掴んでおきたい気分なんです』
「ふーん……それ全部俺に任せれば解決じゃん」
「もお、趣がないなぁ!」
和やかな雰囲気が流れる時、教室に磯貝さんが入って来た
「おいみんな!放課後空いてるか? 空いてるなら本校舎の図書室予約取れたから行こうと思って」
「図書室?」
「ああ、やっと順番が回ってきたんだ!俺たちにとっちゃプラチナチケットだぜ!?」
本校舎の図書室は自習希望の方が多いので、予約制になっている。だが、そこにも差別制度は存在していてE組は基本後回しになる
『テスト前に借りられるのはラッキーですね』
「私は行きます!」
「僕も」
「俺はパスかな」
『いいんですか、赤羽さん?』
「ん、行ってきなよ」
「わあ…ここが図書室…」
余り本校舎に来たことがない茅野さんはその広さに驚く。規模で言ったら市立図書館と同じかそれ以上だろう。読書をするならここはかなり情報量が多い
「よし、勉強するか!」
磯貝さんが空いている席を指さし、各自座る。
私もやらなきゃ。時間が惜しい
「…(遊夢ちゃん頑張ってるなぁ)」
「渚、これどういうこと?」
「ああ、そこはここのイディオムが…」
「おや、E組の皆さんじゃないか!」
「もったいない、君達にこの図書室は豚に真珠じゃないのかな?」
うわ、面倒くさい奴が。
私たちの元へ妙にキラキラしたオーラを放っている4人組が近づいてきた
「どけよザコ共。そこ俺等の席だからとっとと帰れ」
「なっ、何をぅ!? 参考書読んでんだから邪魔しないで!!」
「茅野、読んでる本見えてるよ」
参考書の後ろに”世界のプリン大全”と言う本がズルリと出てくる。
茅野さん…(汗
確か…五英傑だっけ。この学校の順位の首席を掴んでいる何人かだ。特に、ここにはいないけど理事長の息子さんはどの教科もトップ。後は…まあ、何故か順位が揃ってる4人