第24章 襲来の時間
「…何コレ? 爆音がしたらプールが消えてんだけど」
私達は彼の元へ足を運んだ。寺坂さんは震えながらも答える
「…俺は…何もしてねぇ。
話が違げーよ…イトナを呼んで突き落とすって聞いてたのに…」
「 …なるほどねぇ…自分で立てた計画じゃなくて、まんまとあの2人に操られてた…ってわけ」
「言っとくが俺のせいじゃねーぞカルマァ!!」
やはり殺人となったら怖いのか、寺坂さんはは逆上して赤羽さんの胸ぐらをつかんだ
「こんな計画やらす方が悪りーんだ!! 皆が流されてったのも全部奴等が…」
ゴッ
「ターゲットがマッハ20で良かったね。でなきゃお前大量殺人の実行犯にされてるよ。
流されたのは皆じゃなくて自分じゃん。人のせいにするヒマあったら…自分の頭で何したいか考えたら?」
それだけ言うと、赤羽さんはトッっと崖を降りてみんなのところに駆け出した
『え!?ちょ、どうするつもりなんですか赤羽さん!!』
私は上にいたまま叫ぶ
「どーするも何も、人助け。ひつじちゃんは危ないからそっち居た方がいいよ!」
そう言って片手をひらりと上げて去っていった
『………なんだ…気遣いとか普通にできるじゃん…』
一人になった沢の上で私は誰にも聞こえない独り言を呟いた。
それでも不安だからこっそりとみんなの安否を確認しに行った。その時はもう既に先生はずぶ濡れになっていた。目の前には静かな表情で先生を見下ろす堀部さん
「はい、計算通り。久しぶりだね殺せんせー」
やはり奴はいた。あの事を思い出すだけで動悸と首がかゆくなる。でも、放っておいて立ち去るなんてできない!
できるだけ見つからないようにしないと…
「ちなみに君が吸ったのはただの水じゃない。触手の動きを弱める成分が入っている。あの坊やにプール上流から薬剤を混入させておいた。
前にも増して積み重ねた数々の計算。他にもあるが戦えばすぐわかるよ」
「さぁ兄さん。どっちが強いか改めて決めよう」
そう言って堀部さんの目がギラリと光った