第23章 水遊びは波乱の時間
「早稲田さん一緒に帰ろー」
『いいですよ』
茅野さんと渚さんと一緒に帰路についた
「そういえばこの間の傷大丈夫?」
『ああ、触手のことですか?身体に異常は起きていないのですが、あの時は私の体力を無理矢理搾取された感じなので、暫くは激しい動きができないんですよ。
ナイフを振ろうにもどうしても力が抜けてしまって』
「そっかー、何か手助けできることがあったら言ってね!」
その時、少し後で足を止めた渚さんに気が付いた
「渚?」
「見て」
私達を呼び寄せ渚さんが指した視線の先には…
『片岡さん…』
一人で暗殺のために練習をしているのだろうか…遅くまで残ってプールで自主練をしている。
「頑張ってるね」
「うん」
『本当にイルカさんみたいです』
「ヌルフフフ、暗殺のためにひたむきになる姿、やはり彼女はクラスの鏡ですねぇ」
「「『!?』」」
いつの間にか先生も混じって片岡さんの様子を見ていた
『というか暗殺の一環でもあるんですから勝手に覗かないで下さい』
「酷いッ!」
「二人とも静かに!イケメグが何か話してる!」
視線を戻すと、携帯を片手に誰かと喋ってる
『彼氏でしょうか?』
「でもここ最近は告白ずっと断ってるって聞くよ?」
生憎、ここからでは会話の内容は聞き取れなかった。電話を終えた片岡さんは片付けを始め出した。もう下校するのだろうか
その横顔は…何というか、悲しそうな、落胆したような顔をしていた
「あ、みんな。殺せんせーも」
『片岡さん、こんな遅くまで偉いですね』
そう言うと片岡さんは照れたように頬をかいた
「片岡さんも帰る感じ?」
「あー…いや、ファミレス寄ってから帰るよ。ちょっと友達に呼ばれちゃってさ。じゃあみんな、また明日」
『行っちゃいましたね』
「よし、尾行だ!」
『え?』
やけにやる気満々に茅野さんが言った
「ばれなきゃいいんだよ。ばれなきゃ」
「危ない考え方するなぁ(汗」