• テキストサイズ

スモーカー【名探偵コナン】

第8章 小さな探偵さん達


零の背中を目で追うと、視界に写るのは零と、そして...見覚えのある...


「うひょ〜!美ちい!!」

「あっ、毛利さん」


通称“眠りの小五郎”
おっちゃんって呼んでいたけれど...


新聞を持った毛利さんと目が合って...
入口からこっちまで来てくれた毛利さん。


「私、毛利小五郎と申します。何かお困りな事があればこの、毛利小五郎にお任せ下さい」

ゴホンッと咳払いをしてから隣のテーブルに新聞を置いて自己紹介をしてくれた。

『小田島 みなみと申します。宜しくお願いします』

軽く会釈をすれば両手で片手を取られ、少し激しめに握手をされる

「みなみさんと言うのですね、これまた美しい名前だ」

少し渋くて良い声をしながら鼻の下は伸びている...

生で見る毛利小五郎は少し強烈ながらもかっこいい人だ。


「毛利さん、みなみさんが困っていますよ」

「そいつはすまない。つい魅力的だったもので」

『いえ、ありがとうございます!毛利さんに会えて嬉しいです』

「いやーこれは嬉しいですな!おっと、それではオレはこの辺で。みなみさん、会えてよかった」

『はい』

「毛利さん、珈琲飲んでいかれないんですか?」

「今はそれどころじゃねえんだよ」

と足早にポアロを去っていった毛利さん。
多分競馬だろうな...


「それで?訳を聞かせて頂きましょうか」

毛利さんに圧倒されて忘れかけてた...

『その...あのね、ホテルを...出たの』

「ホテルをか?なら今は何処に... まさか...」

『コナン君の遠い親戚の方が招いて下さって、それで...』

「ああ、良いよ 分かっている。あの沖矢昴とやらの所だろ?」

『うん。報告が遅くなってごめんなさい...』

「みなみさんが無事ならそれで良いよ」


予想はついていたが...
あの赤井に先を越された事が腹立たしい。

僕の国で好き勝手動きやがって

だが組織に潜入してる以上、僕よりも赤井の方が余裕を持ってみなみさんの事を守れそうな所にも腹が立つ。

みなみさんは赤井が好きなのか?
気に食わない。今でも更に壊してやりたいという衝動すら感じる。
/ 279ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp