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イケメン戦国 書き散らかした妄想

第8章 恋慕1 奪われた身体【家康】R18


名無しは腰を引こうとしても、家康の手でしっかり抱え込まれて出来なかった。

家康は合わさった花びらを開き、ぷっくりとした可愛い赤い蕾を唇でそっと挟んだ。

「はぁんっ!」

吸い上げるいやらしい水音と、名無しの喘ぎ声が響く。

家康の指と唇に巧みに蹂躙され、とうとう名無しは美しい背中を反らしながら達した。

「はぁ…」

自分の愛撫でとろとろに惚けて、全身の力が抜けきった名無しを家康は満足そうに見つめる。

「そのまま力抜いてて…」

名無しは白濁した思考のまま身を委ねて、いつしか意識を失った。



名無しの意識が戻ると家康に優しく抱きしめられていた。

家康は彼女の身体にさんざん欲望を吐き出すと、一気に理性が戻り罪悪感に襲われていた。

「大丈夫?」

「…」

「ごめん、縛ったりして…あんなこと…して」

いつも冷静沈着で揺るがない家康だったが今は全く違う。

脆く崩れそうな表情だった。

(こんな顔も…初めて見た…)

名無しの心が揺れる。

「自分が抑えられなかった」

抱きしめられた家康の手が温かくて、その瞳は切なく美しく、吸い込まれそうになる。

「私…」

(家康が好き…。でも私は…)

名無しは何とか視線をそらし、家康の胸を押して腕から逃れた。

襦袢を掴んで急いで身体に纏う。

着物と帯を持って、部屋から出ようとした。

「こんな夜中に出たら危ない…朝までいなよ」

(俺はどの口で言ってるんだ)

激しく抱かれた後の名無しには色香が漂う。

他の男を引き寄せてしまいそうに感じた。

名無しは家康と目を合わせず、首を激しく横に振った。

今にも泣き出しそうな表情。

家康は小さくため息をついた。

「送ってく。ちゃんと着物着て」




月の光は柔らかくすべてを照らしていた。

夏の真夜中の空気はひんやり涼しくて、二人の肌の熱を冷まし、頭の中に冷静さを取り戻させる。

名無しは一言も話さない。

ずっと目を伏せている。

その肩はいつもより華奢で、消え入りそうに見えた。
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