第4章 五色の夜3【政宗】R18
「んぁ……ふぅ‥‥うぅんっ」
「ようやく抵抗しなくなったな。気持ちいいんだろ?腰がヒクヒクしてる」
政宗はふーっと息をふきかけた。
「やぁぁ‥‥」
ぞわぞわっとした感覚に貫かれ私は背中を反らせる。
「このカッコ、いいな。名無しのいやらしい所も、感じてる可愛い顔もよく見える」
「嫌、見ないで!」
ジリジリと熱い視線を感じ、私は両手で顔を隠す。
「隠すな。もっとよく見せろ」
私の両手は政宗の片手にまとめられ拘束された。
そのまま彼の舌と指で責められ続けてグズグズに溶かされていく。
イキそうだけど不安定な体勢でイケない。
「甘い蜜がどんどん溢れてくる」
じゅるじゅると音をたてて政宗はすすった。
「や‥‥やめて‥‥」
もう私の抵抗は弱々しく漏れる言葉だけ。
恥ずかしさともどかしさ…。
そのまましばらく責められ続けてから、脚を開いた恥ずかしい体勢を解かれると、もう身体に力が入らなかった。
駄目‥‥
あっという間にこんな状態にされちゃった‥‥。
快楽に負けてしまう…。
政宗は愉しそうに私を見つめていた。
くたっとしていると政宗はするすると器用に私の着物を脱がしていった。
「お前は最高だな。いくら味わっても足りない…」
艶のある低い声で言い放ち、政宗も着物を脱ぎ捨てた。
鍛え上げられ無駄のない、まるで鋭利な武器のような肉体。
額や頬、首筋にたくさん口づけを落とされながら、胸を揉まれてその頂きを指先で転がされた。
「さっき、イキたくてもイケなかっただろ。お望み通りにしてやるよ」
政宗は私の蜜壺にするりと指を入れた。
クチュッと水音が響いて私の身体が跳ねた。
「ああっ!」
「名無し…気持ちよさそうだな。ほら、一回イッときな」
政宗は指を少し曲げ、一番気持ちいい所を擦る。
的確に与えられた快感に悲鳴のような喘ぎ声が漏れ出しまう。
もはや私の身体は全部、政宗にいいようにコントロールされていた。
「今度は、俺のこともたっぷり味わえよ」
政宗との夜は、技巧に翻弄される。
流れるように体位を変えたり、巧みに責められ続け、どっぷりと快感の渦に飲み込まれる。
いつしか眠ってしまい、目を覚ますと政宗に抱きしめられていた。