第3章 朝からお宅訪問
朝、涼子が一人暮らしのマンションで寝ているとチャイムが鳴った。
「んっ……何よ…こんな朝っぱらから…」
眠いので少々不機嫌になりながらも玄関へ向かった。
「どちら様〜?」
不二「三神先輩!おはようございます!不二です!」
「……………マジで来たのか!?」
昨日帰りに不二は『明日の朝、迎えに行きますね! 一緒に登校しましょう!』と少々強引に約束を取り付けたのだ。
涼子はまだ何も準備してないのでとりあえず不二を家に上げる事にした。
「ちょっと待ってて。朝ご飯とかまだだから。」
不二「はい!いくらでも待ちます。」
そして着替えて朝ごはんを食べ始める。ちなみに今日の涼子の朝ご飯はカップ麺である。
不二「……三神先輩っていつも朝ご飯カップ麺なんですか?」
「いや、いつもではないわよ?コンビニのパンとかお茶漬けとかも食べるし?」
不二「あまり料理はしないんですか?」
「……しないわね。てか、家事全般出来ない。」
不二「………………。」
「なによ………幻滅した?昨日付き合おうとか言ったこと後悔したんでしょ?」
不二「いえ!そんな事ありません!!三神先輩が家事を苦手な分、僕がやりますから!」
「……へ??」
不二「これから先輩の為に食事作ったり掃除洗濯したりしますから!部活で忙しいから毎日は無理だけど……でも出来る限りやりますから!」