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不二周助とツンデレ少女

第9章 人形に取り憑いた霊


ある日、涼子はまた離れた場所から不二の練習を見物していると越前に声をかけられた。

越前「ねぇ、ちょっとあんたに話があるんだけど。」
「あんたは……坂本リョーマだっけ?」
越前「越前だし!しかもなんで名前がカタカナ!?確かに俺の名前はカタカナだけどさ!?坂本龍馬は漢字じゃん!?」
「微妙に長い突っ込みね。で、何の用?…まさか、私のパンツの柄がヒヨコ柄だという事をバラされたくなかったら下僕になれとか!?」
越前「…そんな事いうわけないじゃん。あんた霊能者って本当?」
「本当だけど…何よ?まさか!?パンツの柄をバラされたくなかったらタダで除霊しろとか!?言っとくけど私は基本ボランティアなんてやらないわよ!?」
越前「タダでやれとか言ってないし。…今日俺の家来て欲しいんだけど。」
不二「ダメ!!」

話していると不二が割り込んできた。

越前「なんで不二先輩がダメとか言うんすか?」
不二「僕の彼女が他の男の家に行くなんて認められるわけないだろ?」
越前「別に家に呼ぶのが目的じゃなくて霊関係の依頼なんすけど…。」
「何があったの?お金になりそうなら引き受けるわよ?」
越前「ちゃんと祓ってくれるならそれ相応の額払うって親父が言ってたっす。」
「そういう事ならとりあえず話を聞きましょうか?」
越前「…俺の家って寺なんすけど……この前、気味の悪い人形が寺の前に捨てられてから家族が怪我したり体調崩したりして…俺は霊とか正直信じられないけど…あまりにも多いから呪いじゃないかって親父も珍しく気に病んでて…お願いっす!その人形見てもらえませんか?」
「なるほど。お寺だから人形供養してもらおうとしてたのかしらね。てか、坊さんいるでしょ??坊さんがなんとか出来ないの??」
越前「一応、親父が寺の管理してるだけでちゃんとした坊さんは居ないんです。」
「………分かったわ。ちょっと見てみましょう?」
越前「お願いします。」
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